◇戒名とは
戒名とは仏名のことで、本来は生前に信仰の厚い人、お寺や社会に貢献した人に与えられるものです。
今日では、故人も俗界を離れて仏の弟子になった印として、仏式による葬儀の場合につけてもらいます。
ほとんどの宗派では「戒名」ですが、日蓮宗では「法号」、真言宗系では「法名」といます。
最高の戒名は11字の「院殿号」 戒名は、古くは2文字が通例でした。
それに尊称や宗派特有のものがプラスされるようになり、現在では「9字戒名」が一番多くなっています。
戒名の形は、宗派によって差異がありますが、一般に「院号」+「道号」+「法号」+「位号」から成る。
このうち院号とは、退位して出家した天皇の御所の呼び名が始まりです。 鳥羽院や後白川院などがそれです。
後に一院を建てた人にも用いられるようになりました。
戒名では最上位の尊称です。 現在では一般の人も院号を用いています。
なお、身分が高ければ「院殿号」となります。

◇戒名の意味
戒名とは、本来、仏弟子になるとき戒を授かり、戒を守る誓いをして、俗世を離れて出家するため、俗名を捨てて新たに授かる称号の事です。
したがって戒名は生存中に与えられるのが本義。 信仰の厚い人は、生前に仏弟子となって、宗派の本山から与えられている。 戒名のない死者は、葬儀の際に僧侶から授戒を施され、そこで初めて仏弟子となり、名前をもらう。
なお、日蓮宗では『法華経(ほけきょう)』の信者は当然、日蓮のいう霊山浄土に救われるとされ、ここで改めて受戒作法は行わないので、戒名ではなく「法号」となります。
また、浄土真宗では、阿弥陀仏への帰依を前提とし、無戒の戒をモットーとするために受戒作法はなく、戒名ではなく「法名」と呼んでいる。

◇院殿号
□□院殿○○○○大居士(清大姉) 天皇、皇后、或いは昔の大名や国の宰相クラスの人につけられたもので、現在でも極めて少ない。

◇道号

本来は僧侶の尊称、一般には、雅号や職業、住んでいる所の名を用いる。 宗派を表する事もある。

◇院号

□□院○○○○居士(大姉) 院のかわりに「庵」、「斎」、「軒」なども用いられる。
その人全体のイメージをしのばせるものが多い。

◇法号

本来の戒名。
多くは本名から一字をとって用いる。
宗派を表す文字を入れる例もある。

◇位号

本来は、仏教徒としての階級を表し、次のものがある 「信士(信女)」、「居士(大姉)」 前者は、仏教の正しい信者である事を示し、後者は、社会的地位や人格者を示す。

◇院号の起源

院号の起源は、平安時代、仏教は百済より伝来され日本では政治が色濃く干渉していました。
その影響もあり、本来は、仏の弟子になるために俗名を捨て、仏の戒律を守る契約の戒名は少し異なる使われかたをしていました。
それは、天皇が退位した後に俗世との縁を切るために、院号を名乗ったとされています。
これは、退位した後にその権力を俗世と切り離すための政治的約束事でした。
しかし、有名な所では、白河天皇が退位の後、御所の名前をとり「白河院」を名乗り、白河上皇となって院政を行っていた事などがあります。
現在でも、地位のある人(政治・会社組織など)が引退後に陰から操り、実権を握っていることを「院政」をしくと言います。

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